46番目の密室(読書感想文)
有栖川有栖という作家を知ったのは中学生ぐらいの頃だったと思う。
当時、活字中毒患者だった私は、活字倶楽部という雑誌を買っており、そこで名前を見たのが初めてだった。
活字中毒のくせにメジャー作品には手を出したくはないというリアル厨二病患者だったため、残念ながら手を出さなかった。
そんな中学生時代から早◯年、活字中毒患者からジャニヲタへのステップアップを図り、好きな小説、知ってる小説が軒並み実写化される世界に住み、もしかしたら自担にもやれる面白い作品があるかも!という邪以外の何者でもない理由で読んだのがこちら
臨床犯罪学者・火村英生の推理 I 46番目の密室 (角川ビーンズ文庫)
- 作者: 有栖川有栖,麻々原絵里依
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: 文庫
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内容としては古典的な密室作品であり、和製シャーロックのような言わばブロマンスと呼べる世界観。
元々は挿絵なしの出版だったはずだが、漫画版を描いた麻々原氏の挿絵によりさらに読みやすい形になっている。
ただ、その分安さを感じる人は感じるだろうし、なんとも腐狙いと言われかねない危うさを感じた。
まだ1作目であり、携帯もパソコンもない時代の作品だったから荒削りではあったけれど面白かった。
オチがオチだったので有栖川有栖は『普通の』作家だったか一瞬悩んでしまったけれど…
火村でもアリスでも実写化の際には横山裕に是非やらせたい。
人を殺したいと思ったことのある探偵役の火村、関西人で小説家で語り部のアリス。
どちらも魅力的なキャラクターだった。
実写化の際には是非とも!