ジャニヲタがワンピース歌舞伎見た話

歌舞伎見たい!行きたい!と30歳に近づけば近づくほどに募るおもいがあり、でも、周りに一緒に行ってくれる知り合いなどいない、そして敷居が高い(何着りゃいいのー?お高いんでしょー?etc)と思って行動に移せず早数年。
『ワンピースを歌舞伎でやるよ☆』
なんていうおかしなニュースを目にした。
ワンピースをw歌舞伎でw勇気wと草生やしつつ、あ、これは見たいなと。見なきゃダメだなと。
だってワンピースだったんだもん。
知ってる話だったんだもん。
なんなら連載開始からジャンプ読んでた世代なんだもん。
でも、都合つかず新橋演舞場は行けず、でも行った人の評判が良くて良くて…ボンちゃんがボンちゃんだったと聞いたら是が非でも行かなきゃ!と思って、歌舞伎で遠征とかどうなのよ?という理性を黙らせて行ってきました大阪松竹座
松竹座といえば関ジャニ∞の聖地。関ジャニ∞の現場で言えば2006年に行ったのが最後で、よこやまさんの現場で言えば2007年が最後だったので、9年ぶり!?の松竹座に久しぶりー!そうだった、中こんなだったね!懐かしいー!と懐古しました松竹座。
昔よこやまさんの写真買った場所でワンピース歌舞伎のグッズ買う未来来るとか思ってなかったよw
S席取ったから1階で当たり前なんだけど、何回か松竹座入っててもそういや2階座ったことないなと。1階9割3階1割みたいに入ってたから次は2階に座ってみたいという余談。

さてワンピース歌舞伎の話。
まず、ステージ見たらルフィの等身大?フィギュアが鎮座しており写真撮り放題な状況。
え、ありなの?OKなの?となりつつ、誰も注意しないからありなんだと思う。(公演中のはダメゼッタイってスタッフが注意してまわってたので)
そしてナレーションから始まるワンピース。アニメと声が違うから違和感はあるものの、エンドロールにて中村七之助氏がナレーションだったと知ってビックリしたとともに面白かった。
演者としての参加はしないけど、ナレーション参加ってワンピース好きなのかな?というね。
ナレーションとともに漫画が画面に流れており、おそらく一般的な歌舞伎とは違いスーパー歌舞伎だから新しい手法もガンガン取り入れて進めるんだなとそこでわかる。
後々プロジェクションマッピングもあって舞台どころの話ではなく、会場すべてを使った演出となっており、それはもうエンタメとして最高に楽しかった!
最新技術と歌舞伎独自の演出がうまい具合に融合してて…バッシャバッシャ演者が前方のお客に水かけてる姿なんて楽しそうで、初めて最前から3列ぐらいで見たいと強く思った…。ジャニでもあまり席にこだわらない派なんだけど。
で、内容と言えば空島編でゴッソリ減ったワンピースファンが出戻ったワンピースの歴史の中で一番盛り上がった部分だったから、おもしろくないわけないんだけど、まあ、言ったら奴隷売買やら差別やら死やらと暗いお話で、歌舞伎ファンであろうお年寄りも結構見に来てたからちょっとドキドキした。
歌舞伎化と言いつつ、歌舞伎っぽい喋りよりは普通に近い喋りだから理解しやすい上に、何を決め手としたのかわからないけど、配役が絶妙で!見た目か声がハマるキャスティングになっててすごいなと感じた(※ルフィとハンコックとナミさんは違ったけど…なんだろ…ルフィとナミって難しいんだと思った。猿之助氏はうまい下手と言うより、歌舞伎の手法を見せる立場として素晴らしかったと思うよ。ルフィの手が伸びる演出なんて素晴らしかった)

第二幕はニューカマーによる言わばショータイムで、客席も立たされるわ、客席にニューカマー降りてくるわ、ルフィフライングするわで歌舞伎とは?状態だったけどまあとてつもなく楽しかった!後ろの席のおばあさまがニューカマーとハイタッチしてて微笑ましかったし、なんか嬉しかった。

以下、個人個人への感想
中村隼人氏はお顔が本当に綺麗で、サンジやってくれてありがとう!だったし、回想シーンのエプロンつける案が隼人氏だと知って偉い!ってなった。なにせエプロンつけてボウル持ってる隼人氏がサンジにちゃんと見えたから。
演技的にまだ惹かれるものはなかったけど、若いってことと(山田涼介くんと同級生と知ってそれはもうビックリしたよね)、出演シーンが短いのと、あとあまりに引きの強いキャラが他にいたもんだから若干霞んでしまったかな…と。
ロビンちゃんやった笑也さん。この人男の人なんだよね…?って何度か頭の中で確認してしまった。すごくロビンちゃんの声、たたずまいとして違和感がなかった。
黒ひげとジンベエをやった猿弥さん。この方も声と体格の勝利!そのもの!黒ひげ出てきたときもジンベエ出てきたときもうまいなーそのものだなーと思ったら同じ役者さんで、すごいなと。すごく作り込まれてた。
尾上右近くん。サディちゃんが可愛くて、マルコがなんか、あ、マルコって思わされて、目を引いた。とりあえずサディちゃんが好きです。サディちゃん!新橋演舞場には参加してなくて、大阪松竹座からの参加だと見終わってから知ったので、それだけで松竹座版見に行ってよかったなと思った。
ワンピース歌舞伎見て2人目に推しにしたいと思った歌舞伎役者さん。
市川右近氏。白ひげ。ザ歌舞伎。この人が出てきただけで歌舞伎だったし、白ひげだったし、オヤジだった。白ひげのオヤジすぎて本当に泣けてきた。迫力が凄かった。
そして、この人見に行ってきたと言っても過言じゃない坂東巳之助さん。凄かった。本当に。どんだけワンピース好きなの!?と思ったぐらい。ボンちゃんが本当にボンちゃんで(CV.矢尾一樹)って言われてたのも、喉大丈夫?って心配されてたのもわかった。すごいしか言えなかった。もちろんゾロもスクアードもよかったんだけど、いかんせん出番がボンちゃんが一番多いから仕方ないかな?というか…今回やった内容はボンちゃんかっこいいやつだからね。
見事に坂東巳之助氏に落ちて帰ってきたから…歌舞伎見に行きたい。・°°・(>_<)・°°・。
ワンピース歌舞伎見て坂東巳之助に落ちない人っているの!?いないでしょ!?ってなった(異論は認めない)
彼がワンピース好きだったおかげでわからないことはみっくんに聞けを合言葉に稽古をしていたみたいで、言わばワンピース好きが納得する内容にした功労者でもあるのかな?と。

番外として、歌舞伎役者さんではないですが、イワさんとセンゴクをやられた浅野さんは見た目はセンゴクだからセンゴクは合うと思ってたけど、イワさんが本当にイワさんで役者さんってすごいなと。新橋演舞場版ではレイリーもやっていたとのことで、レイリーも見たかった。松竹座版ではサディちゃんinのレイリーoutで残念なような気もするけど、まとめるためにカットするのは致し方ないかなと。

そして、エースをやった平さん。平さん薄幸な役ほんと似合うし、背が高いので映える映える。松竹座からしか見てないので、松竹座からのキャスト変更で平さんだから、福士誠治くん版も見たかったな!といい意味で思わせていただいた。どんなアプローチだったのかな?って。役者さんの年齢も背景も違うから、違ったエースだったのかなって興味が湧いたよね。

ほんとにワンピース歌舞伎見るの悩んでる人は見て欲しい。
行けるものなら博多座に行きたい。
博多座は規模が大きく、松竹座は狭いんだね?
だから、演出がだいぶ変わるんだろうなって思うと気になって仕方ない。
とりあえず、来年東京で再演あるとの噂だし、歌舞伎に尾田先生書き下ろしてくれないかなーって色気出してる役者さんもいたので、今後もきになる。そして普通の歌舞伎も見に行きたい。というか行く。
直近ではシネマ歌舞伎だけど阿弖流爲見に行くのを楽しみにしてる。阿弖流爲も現地で見たかったけど!それでも劇場で見れるのは素晴らしいと思う。ワンピース歌舞伎も劇場orスカパーなんかでやってくれるのを首を長くして待ってます。